はじめに
私は、警察官として23年間勤務していた。
似顔絵捜査官として長く犯人の似顔絵を描いてきたこともあり、退職後にプロの似顔絵師として活動をはじめた。
似顔絵師になった2005年当時、似顔絵師が職業として認められていたかどうかは疑わしかった。
既に41歳になっていたにも関わらず、お客さんから「学生さんなの?」と言われたり、「本職は何なの?」と言われることもあった。
つまり、似顔絵みたいなことをやって飯が食えるわけがないと思われていたということ。
警察を辞めて似顔絵をやっていると言うと、ほとんどの人から「あらまあ、もったいない。」という感想が返ってくる。
警察官は安定した職業であるのに対し、似顔絵師はいかにも浮き草暮らしのというイメージだからだ。
今から似顔絵師になろうとしている若い人がいたのなら、私は「やめた方がいい。」と答えると思う。
一生結婚もせず一人で気ままにやっていくというならともかく、将来家族を持ち、人並みに生活していくにはなかなか厳しい職業である。
そうは言っても、私自身妻も子供もいるし、マンションのローンだって随分残っている。
今更ほかの職には就けないから、現状を乗り越えて何とかしていかないといけない。
知恵を絞り新たな取り組みをしていき、現状の似顔絵業界を改革していきたい。
策はあるはずだ。
でもまだ何も思いついてはいない。
そんなグログです。